北海道檜山北高等学校
 

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2022/03/31

卒業式と修了式

| by hiyamakta_s
 3月1日は卒業式があり、74名の卒業生が巣立っていきました。今年の卒業生はここ2年以上続いたコロナ禍だけでなく、教育改革や入試改革など様々な変化の要因が重なる試練の中で高校生活を過ごして来ました。誰からも教えてもらえない、誰も通ったことの無い多くの道を歩み、それを乗り越えてきました。学校祭や体育祭等の学校行事ではできることをしっかりと考え、全体を盛り上げてくれました。
 変化の激しい時代が続くのを見据え、式辞では3つの心構えを持って欲しいと伝えました。
 1つ目、未知の世界に勇気を持って、足を踏み入れるための「探究心」
 2つ目、激変する社会の中で努力の継続で打ち勝つための「諦めない心」
 3つ目、同じ目的・目標に向かって互いの力を活かしながら進む「協働心」
 自分が生きている間にも、様々な大きな出来事がありました。卒業生もこれから色々な出来事に遭遇すると思います。親としても心配なことも多々あると思いますが、希望を持った卒業生一人一人の表情に、大変頼もしさを感じました。未来に向かって大きく羽ばたいていって欲しいです。

 3月24日は修了式でした。主題は「志~社会貢献」ということでしたが、最初、今、高校生に求められる資質・能力とは何かについて話をしました。
<企業・地域が求めるもの>
 1 コミュニケーション力 2 学ぼうとする意欲
 3 基礎的な学力 4 主体的に取り組む態度 5 責任感
<大学等が求める>
 1 基礎的な学力 2 社会貢献 3 知識・技能
 4 協調性 5 問題解決能力
 いずれにしても基礎学力が求められており、続けて勉強で何が身につくのかという話をしました。大きく国語・英語の語学はコミュニケーション力、数学・理科は論的思考力、地歴公民科は複雑な社会を大局的に捉えそこで最大限適切に判断する力が養われる、という私の考えを話しました。さらに、フランソワ1世やナポレオンなど、知性を重んじたフランスの歴史を残すフォンテーヌブロー宮殿の名所について触れました。最後の方で地元で社会貢献のために努力をされた、日本人初の女医として活躍した荻野吟子氏、せたな町名誉町民第1号の中村隆俊氏の紹介をし、身に付けたことで社会にどう貢献できるか小さいことでいいから考えてみようと投げかけて話を閉じました。
 生徒は真剣に話を聞いてくれ、嬉しく思いました。
 高校生にどんな、資質・能力を求められるか、今後地元の方からもご意見を頂きたいと思っています。


18:24